DMCは、一軸のマップによる電圧変換を可能にするサブコンピュータ(シンプルサブコン)です。
0V から 5V のセンサー出力を自由な電圧に変換することができます。 エアフローセンサーやコモンレール圧力センサーによる燃料増減量や、圧力センサーによるブースト圧制御などを可能にします。
本製品は、5Vセンサーの電源から電源を取得できる「5V電源仕様」です。 エアフローなど12Vから電源を取る場合は、12V仕様をお求めください。
・5V までのエアフローセンサーなどを自由に設定変更 ・上限 下限リミッター設定 ・5%刻みの軸で設定 ・4096段 データ補完 ・動的設定(上昇 下降速度ベース増減量設定) ・出力リミット設定 ・設定データのパスワード保護 ・64MHz 高速MCU制御 ・12bit A/D 入力 ・12bit D/A 出力 ・応答速度 1mS以下 ・マップリード位置表示 ・マップリード位置履歴表示 ・入力-出力比較メーター ・入力 出力 AUXグラフ ・デジタルメーター ・20Hz データロガー ・USB接続(専用I/Fケーブル) ・低価格
・ 高分解能の12bit A/D-D/A により、0 から 5V までを 4096段階で変換します。 ほとんどのECUやエンジンマネージメントの10bit A/D 1024段に比べ、高度なデータエミュレーションやエアフローVQマップ変換をすることができます。
・ 入力を 0 から 100% として、その間を 5% 刻みの軸でマップ設定できます。5% の軸間は、それぞれ 200段階以上で自動補完しますので、非常に滑らかなデータ出力が可能です。(DMACソフトウェア設定上は0.1%刻み)
・ 64MHz MCUにより、応答速度 1mS以下の高速レスポンスで変換します。
・ 単純な入出力の電圧変換のほか、入力の上昇下降速度をベースにした時間軸増減(ダイナミック補正)設定が可能。 入力の増減速度により出力レベルを増加させて加速ポンプのような効果を得たり、減少速度を加速させて素早い燃料減量を実現することができます。また、入力変化が急だったり、暴れたりするエアフロー出力をダンパー効果で滑らかにするなど、ECUのROMチューニングなどでは不可能な設定も可能です。
・ 上限下限リミット設定。出力電圧を0.1%刻みでリミットの設定が可能。ECUへの出力を制限することができますので、不意なECUリミッター制御を防ぐことができます。
・ 統合開発ソフトウェア DMAC により、入出力のデータ表示、比較、データログ、グラフ表示、データのCSVファイル書き出しなどが可能です。データログ間隔は 50mS 20Hzです。
・ パソコンとは、専用のUSBケーブルにより接続します。
・ 一億通りのパスワード設定により、設定データを保護することができます。
CX-5パワーチェックグラフ (DMCとノーマルの比較)
このグラフは、付属するデータ(かなり控えめな設定となっています)を使用して実際に計測したものです。
すべての車両で同様の結果をお約束するもので貼りません。 付属データは、あくまでもチューニング例です。 ご利用になった結果、発生しうる損害についていかなる保証もできませんのでご了承ください。
■ 応用例 旧タイプのメジャリングタイプのエアフローなどの代わりに、最新のエアフローを使用することができます。例えば吸入空気量が増えると電圧が下がるエアフローセンサーの代わりに、現在ポピュラーな吸入空気量が増えると電圧が上昇するタイプのエアフローで代替することなどができます。 BNR32やZ32など、ECUのVQマップ等のデータ変更せずにR35エアフローセンサーを使用したり、エアフロー径を変更した際の設定が可能です。 (利用可能な電圧範囲は0Vから5Vです。カルマンタイプなど、周波数出力タイプのエアフローには利用できません)
開発セット=本体x1+USB-I/Fケーブル+DMACソフトウェアーのセット 開発セットにはSKYACTIV-D 2.2用(上記パワーチェックグラフ) 基本設定データが付属します。
DMCの詳細につきましては、こちらをご覧ください。
■ ご注意 データの保存(データログ)や設定には、パソコンが必要です。 この製品はメーカー、プロショップ向けのプロフェッショナル専用製品になります。 車種別の個別の設定方法などのご質問にはお答えできません。
■ 利用上のご注意 使用方法などについてサポートをしておりませんので、販売店、または該当製品の開発実績のある開発メーカー様などにご相談ください。 開発のご依頼、OEM、製品採用などにつきましては、お問い合わせフォームよりご連絡ください。 データ値は記載されている条件下、または一般的な状況下における代表的な値で個々の状況における測定結果の精度について保証できません。 製品の使用により発生した損害や人災などについて一切の責任を負いません。 本製品は特別に高い品質や信頼性が要求される用途、その故障や誤作動が直接人命を脅かしたり人体に危害を及ぼしたりする恐れのある機器、発火や爆発などの可能性のある機器 (原子力制御機器、航空宇宙機器、輸送機器、交通信号機器、燃焼制御、医療機器、各種安全装置など)への利用を想定していません。 保証期間を定めている製品以外(センサー、電子デバイスなど)は初期不良のみの対応となりますのでご了承ください。
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